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セッションとは?その意味や仕組みをわかりやすく解説
ウェブサイトの運営者やマーケターにとって、セッションは重要な指標の一つです。セッションとは、ユーザーがウェブサイトに訪れてから離脱するまでの一連の行動のことを指します。セッションを分析することで、ウェブサイトのパフォーマンスやユーザーの興味・ニーズを把握することができます。しかし、セッションという用語は他の似たような用語と混同されやすく、正しく理解されていない場合もあります。そこで、この記事ではセッションの意味や仕組みをわかりやすく解説します。
セッションとは、ユーザーがウェブサイトに訪れてから離脱するまでの一連の行動のことを指します。例えば、ユーザーがあるウェブサイトにアクセスして、トップページを見た後に、商品ページやブログ記事などをクリックして閲覧し、最後にカートに入れた商品を購入してウェブサイトを離れるとします。この場合、ユーザーがウェブサイトに訪れた時点から離れた時点までの一連の行動が一つのセッションになります。
セッションは、ウェブサーバーとウェブブラウザの間でやり取りされる情報によって管理されます。ウェブサーバーは、ユーザーがウェブサイトにアクセスするたびに、ウェブブラウザに一意の識別子(セッションID)を送ります。ウェブブラウザは、このセッションIDをクッキーという形で保存します。クッキーは、ウェブサイトに関する情報を記録する小さなテキストファイルです。ユーザーがウェブサイト内で移動するたびに、ウェブブラウザはクッキーに保存されたセッションIDをウェブサーバーに送り返します。これによって、ウェブサーバーはユーザーの行動履歴や状態を追跡することができます。
ユニークユーザー(UU)とは、一定期間内にウェブサイトに訪れたユーザーの数のことです。ユニークユーザーは、クッキーに保存された識別子(通常はIPアドレスや端末情報など)によってカウントされます。例えば、同じユーザーが一日に三回同じウェブサイトにアクセスした場合、そのユーザーは三つのセッションを生成しますが、ユニークユーザーとしては一人とカウントされます。つまり、ユニークユーザーは訪問者数を表し、セッションは訪問回数を表します。
ページビュー(PV)とは、ウェブサイトの特定のページが表示された回数のことです。ページビューは、ユーザーがウェブサイト内でどのページに興味を持っているかや、どのページが人気があるかを測る指標です。例えば、ユーザーが一つのセッションで三つのページを見た場合、そのユーザーは一つのセッションと三つのページビューを生成します。つまり、セッションはユーザーの行動全体を表し、ページビューは個別のページの行動を表します。
トラフィックとは、ウェブサイトにアクセスするユーザーの流入量や流入経路のことです。トラフィックは、ウェブサイトの知名度や集客力を測る指標です。トラフィックは、様々な種類に分類されます。例えば、検索エンジンからウェブサイトにアクセスするユーザーは検索トラフィック、他のウェブサイトからリンクをクリックしてアクセスするユーザーはリファラルトラフィック、SNSやメールなどからアクセスするユーザーはソーシャルトラフィックなどです。トラフィックとセッションの違いは、トラフィックはユーザーがウェブサイトに到達するまでの過程を表し、セッションはユーザーがウェブサイトに到達した後の過程を表します。
アクセスとは、ウェブサーバーに対するリクエストの回数のことです。アクセスは、ウェブサーバーの負荷や性能を測る指標です。例えば、ユーザーが一つのページを表示するために、ウェブサーバーに画像やテキストなどのデータを要求する場合、その要求ごとに一つのアクセスが発生します。アクセスとセッションの違いは、アクセスはウェブサーバーとウェブブラウザの間で発生する通信量を表し、セッションはユーザーとウェブサイトの間で発生する関係性を表します。
この記事では、セッションという用語の意味や仕組みをわかりやすく解説しました。また、セッションと間違えやすい用語であるユニークユーザー、ページビュー、トラフィック、アクセスとの違いも説明しました。これらの用語は、ウェブサイトの分析や改善に欠かせない指標です。正しく理解して使い分けることで、より効果的なウェブマーケティングを行うことができます。
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