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ヒートマップとは?機能や種類、事例、活用方法とおすすめツール7選
Webサイトの改善に欠かせないのが、ユーザーの行動分析です。ユーザーがどこに注目して、どこをクリックして、どこで離脱しているかを知ることで、Webサイトの問題点や改善点を見つけることができます。
しかし、ユーザーの行動分析には多くの方法があります。アクセス解析ツールやアンケートなどが代表的ですが、その中でも特に効果的なのがヒートマップツールです。
この記事では、ヒートマップの説明や効果的な活用方法、日本国内で利用できるお勧めのツールを紹介します。
ヒートマップツールとは、Webサイト上でユーザーがどこに視線やカーソルを向けているかを色分けして可視化するツールです。赤色が多いほど注目度が高く、青色が多いほど注目度が低いことを示します。
ヒートマップには主に3種類あります。
ユーザーがどこをクリックしているかを示すヒートマップです。クリックされている箇所やクリックされていない箇所を把握することで、Webサイトのレイアウトやナビゲーションの改善に役立ちます。
ユーザーがどこにカーソルを動かしているかを示すヒートマップです。カーソルの動きは視線の動きと相関が高いとされており、ユーザーの興味や関心の度合いを測ることができます。
ユーザーがどこまでスクロールしているかを示すヒートマップです。スクロールされている範囲やスクロールされていない範囲を把握することで、Webサイトのコンテンツの長さや配置の改善に役立ちます。
これらのヒートマップを組み合わせることで、Webサイトのパフォーマンスやコンバージョン率の向上につなげることができます。
ヒートマップを活用することで、Webサイトの改善に有効な施策を行うことができます。ここでは、ヒートマップを用いて実際にWebサイトの改善に成功した事例を紹介します。
ある化粧品メーカーでは、ランディングページのファーストビューを変更しただけで、CVRが107.4%改善しました。ファーストビューには、商品の特徴やメリットを伝えるコンテンツを配置し、ユーザーの興味や関心を引き付けるようにしたようです。
スクロールヒートマップを用いて、ページ内のスクロール到達率を確認することで、ユーザーの動きや離脱ポイントを把握することができます2。スクロール到達率が低い箇所は、コンテンツの配置や長さを見直す必要があります。
クリックヒートマップを用いて、ページ上のクリックエリアを分析することで、コンバージョンポイントの最適化に役立てることができます3。クリックされている箇所やクリックされていない箇所を把握することで、Webサイトのレイアウトやナビゲーションの改善につなげることができます。
ヒートマップを活用するには、以下の3つのステップを踏むことがおすすめです。
ヒートマップの種類と目的を決める ヒートマップには、スクロールヒートマップ、アテンションヒートマップ、クリックヒートマップなど、さまざまな種類があります。それぞれに適した目的や分析ポイントが異なりますので、自分のWebサイトに何が課題なのか、何を改善したいのかを明確にしてから、適切なヒートマップを選ぶようにしましょう。
ヒートマップを導入する ヒートマップを導入するには、専用のツールやサービスを利用する必要があります。後述するように、日本で利用できるおすすめのヒートマップツールは多数ありますので、自分のWebサイトに合ったものを選びましょう。導入方法は、基本的にはWebサイトにタグを埋め込むだけで簡単にできます。
ヒートマップからデータを収集・分析・改善する ヒートマップを導入したら、しばらくしてからデータを収集・分析します。ヒートマップから得られたデータは、色や図形で視覚的に表示されますが、それだけでは意味がありません。データからどんな問題点や改善点が見えてきたのか、どんな仮説や施策が立てられるのかを考えましょう。そして、実際にWebサイトの改善を行い、その効果を測定しましょう。
日本で利用できるヒートマップツールは数多くありますが、ここでは機能や価格、評判などを比較して、おすすめの7つを紹介します。
User Heatは、完全無料で使えるヒートマップツールです。5種類のヒートマップ(クリック、スクロール、アテンション、マウスグラフィ、離脱)が取得できます。PCとスマートフォンに対応していますが、月間30万PVまでと制限があります。
Clarityは、Microsoftが提供する無料のヒートマップツールです。クリックとスクロールのヒートマップに加えて、ユーザーの動画録画やセッション再生機能もあります。データの保持期間やPV数に制限はありませんが、日本語に対応していないのが難点です。
Page Analyticsは、Googleが提供する無料のChrome拡張機能です。クリックのヒートマップを取得できます。Googleアナリティクスと連携して、リアルタイムにデータを確認できます。ただし、スクロールやアテンションなどの他のヒートマップは取得できません。
ミエルカヒートマップは、Faber Companyが提供する有料のヒートマップツールです。無料から使えるプランもありますが、月間10万PVまでと制限があります3。5種類のヒートマップに加えて、集客改善キーワード提案機能や期間比較機能などもあります。
Mouseflowは、デンマーク発の有料のヒートマップツールです。6種類のヒートマップ(クリック、ムーブメント、スクロール、アテンション、ジオロケーション、デバイス)に加えて、フォーム分析やフィードバックキャンペーンなどもあります4。日本語に対応していますが、価格はドル建てです。
SiTestは、株式会社サイバーエージェントが提供する有料のヒートマップツールです。4種類のヒートマップ(クリック、スクロール、アテンション、ムーブメント)に加えて、A/Bテストやファンネル分析などもあります4。日本語サポートやコンサルティングも充実しています。
Ptengineは、株式会社ピーティーエンジンが提供する有料のヒートマップツールです。4種類のヒートマップ(クリック、スクロール、アテンション、ムーブメント)に加えて、A/Bテストやファンネル分析などもあります。日本語サポートやコンサルティングも充実しています。価格は月額980円からとリーズナブルですが、月間10万PVまでと制限があります。
ヒートマップツールは、Webサイトの改善に有効なツールです。ユーザーの行動や興味を色で可視化することで、離脱箇所や改善点を把握することができます。日本で利用できるヒートマップツールは数多くありますが、機能や価格、サポートなどを比較して、自社に合ったものを選ぶことが大切です。無料で使えるツールもありますが、制限があるので注意が必要です。ヒートマップツールを導入することで、Webサイトのコンバージョン率を向上させることができます。
この記事では、ヒートマップとは何か、どうやって活用するか、どんなツールがあるかを紹介しました。Webサイトの分析・改善に役立つヒートマップツールをぜひ導入してみてください。
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