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ビュースルーコンバージョンとは?仕組みやGoogle、Yahoo!、Facebook/Instagramの計測条件や確認方法を解説

インターネット広告の効果を測定する際に、よく聞く言葉に「コンバージョン」があります。コンバージョンとは、広告を見たユーザーが目的の行動(購入や問い合わせなど)を行ったことを指します。コンバージョンは、広告の効果を数値化する重要な指標ですが、その種類にはいくつかあります。今回は、その中でも「ビュースルーコンバージョン」というものについて詳しく解説します。ビュースルーコンバージョンとはどういう仕組みで発生するのか、媒体ごとにどういう条件でカウントされるのか、またクリックスルーコンバージョンとどう違うのかなど、知っておくべきポイントをまとめました。

ビュースルーコンバージョンとは

ビュースルーコンバージョンとは、広告を見たユーザーがその後にコンバージョン(購入や問い合わせなど)を行った場合に発生するコンバージョンのことです。広告をクリックしなくても、広告の影響を受けてコンバージョンしたと判断されます。例えば、ある商品の広告を見たユーザーが、その日のうちに検索エンジンでその商品を検索して購入した場合、その購入はビュースルーコンバージョンとしてカウントされます。

媒体ごとのカウント条件

ビュースルーコンバージョンは媒体によってカウント条件が異なります。代表的な媒体であるGoogle広告、Yahoo!広告、Facebook/Instagram広告のカウント条件を見てみましょう。

Google広告

Google広告では、ディスプレイネットワーク(GDN)やYouTubeなどで配信される画像や動画などの視覚的な広告(ディスプレイ広告)でビュースルーコンバージョンが発生します。検索ネットワークやショッピングなどで配信されるテキストや商品情報などの情報的な広告(検索広告)ではビュースルーコンバージョンは発生しません。Google広告でのビュースルーコンバージョンのカウント条件は以下の通りです。

  • 広告が表示された日から30日以内にコンバージョンが発生した場合
  • 広告が表示された後に同じデバイスでコンバージョンが発生した場合
  • 広告が表示された後に別のデバイスでコンバージョンが発生した場合(クロスデバイスコンバージョン)

Google広告のビュースルーコンバージョンは、「コンバージョン」タブから確認できます。また、「ビュースルー」列を追加することで、クリックスルーコンバージョンと比較できます。

Yahoo!広告

Yahoo!広告では、ディスプレイ広告や動画広告などでビュースルーコンバージョンが発生します。検索広告ではビュースルーコンバージョンは発生しません。Yahoo!広告でのビュースルーコンバージョンのカウント条件は以下の通りです。

  • 広告が表示された日から7日以内にコンバージョンが発生した場合
  • 広告が表示された後に同じデバイスでコンバージョンが発生した場合
  • 広告が表示された後に別のデバイスでコンバージョンが発生した場合(クロスデバイスコンバージョン)

Yahoo!広告のビュースルーコンバージョンは、「レポート」タブから確認できます。また、「ビュースルー」列を追加することで、クリックスルーコンバージョンと比較できます。

Facebook/Instagram広告

Facebook/Instagram広告では、フィードやストーリーなどで配信される画像や動画などの視覚的な広告でビュースルーコンバージョンが発生します。Facebook/Instagram広告でのビュースルーコンバージョンのカウント条件は以下の通りです。

  • 広告が表示された日から1日以内にコンバージョンが発生した場合
  • 広告が表示された後に同じアカウントでコンバージョンが発生した場合
  • 広告が表示された後に別のアカウントでコンバージョンが発生した場合(クロスアカウントコンバージョン)

Facebook/Instagram広告のビュースルーコンバージョンは、「広告管理」タブから確認できます。また、「ビュースルー」列を追加することで、クリックスルーコンバージョンと比較できます。

ビュースルーコンバージョンとクリックスルーコンバージョンの違い

ビュースルーコンバージョンとクリックスルーコンバージョンの違いは、広告をクリックしたかどうかです。クリックスルーコンバージョンは、広告をクリックしたユーザーがその後にコンバージョンした場合に発生するコンバージョンのことです。広告をクリックしたことがコンバージョンに直接的な影響を与えたと判断されます。例えば、ある商品の広告をクリックしたユーザーが、そのまま購入ページに遷移して購入した場合、その購入はクリックスルーコンバージョンとしてカウントされます。

ビュースルーコンバージョンとクリックスルーコンバージョンは、それぞれ異なる視点から広告効果を測定するものです。ビュースルーコンバージョンとクリックスルーコンバージョンは、広告の効果測定において重要な指標で、ビュースルーコンバージョンは、広告のブランディング効果や認知度向上効果を評価するのに役立ちます。また、クリックスルーコンバージョンは、広告の直接的な売上貢献度やROI(投資対効果)を評価するのに役立ちます。両方のコンバージョンを合わせて、広告の総合的なパフォーマンスを把握することができます。

ビュースルーコンバージョンとクリックスルーコンバージョンは、同じユーザーに対して同じ広告で発生することはありません。しかし、異なる広告や異なるプラットフォームで発生することはあります。例えば、あるユーザーがGoogleである商品の広告を見て(ビュースルー)、その後Yahoo!で同じ商品の広告をクリックして(クリックスルー)、その商品を購入した場合などです。

このような場合、どちらの広告もコンバージョンに貢献したと考えられますが、どちらか一方だけにコンバージョンを帰属させる必要があります。これは、重複してコンバージョンを計上することで効果が過大評価されることを防ぐためです。

では、どちらの広告にコンバージョンを帰属させるかという問題ですが、これは各プラットフォームごとに異なります。一般的には、以下のような優先順位でコンバージョンが帰属されます。

  • 2つの広告でインプレッションがある場合
  • クリックスルーコンバージョン > ビュースルーコンバージョン

  • 1つの広告ではインプレッションのみ、もう1つの広告ではクリックがある場合
  • クリックがあった広告 > インプレッションのみの広告

  • 2つの広告でインプレッションがあり、その間にある広告でクリックがある場合
  • クリックがあった広告 > 最後にインプレッションがあった広告 > 最初にインプレッションがあった広告

ただし、これらはあくまで一般的なルールであり、各プラットフォームによって細かい違いがあります。また、コンバージョンウィンドウという概念も考慮する必要があります。コンバージョンウィンドウとは、広告に対するユーザーの反応(インプレッションやクリック)からコンバージョンまでの期間を指します。この期間が長ければ長いほど、コンバージョンに影響した広告の数が増える可能性があります。

まとめ

ビュースルーコンバージョンとクリックスルーコンバージョンは、インターネット広告の効果を測る重要な指標です。しかし、それぞれの違いや仕組みを理解しないと、正しく効果を評価することができません。また、各プラットフォームごとに計測条件や確認方法が異なることも注意する必要があります。

この記事では、ビュースルーコンバージョンとクリックスルーコンバージョンの基本的な知識と、Google、Yahoo!、Facebook/Instagramでの計測条件や確認方法について解説しました。これらを参考にして、自社の広告効果を正しく分析しましょう。


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オーパスプラン編集部

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