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ユーザーが検索するときのキーワード「検索クエリの種類」
SEO対策やリスティング広告などのSEMを行っている方なら普段から使っている、もしくは一度は耳にしたこともあるかと思いますが、「検索クエリ」とは、検索する際にユーザーが入力するキーワードの単語、複数の単語・フレーズを意味します。
一方で「キーワード」とはWebマーケティングを行う担当者などが広告やキャンペーンに使用する単語といった意味になります。
検索キーワード、対策キーワードなど言い回しはありますが、分析をする際には「検索クエリ」がとても重要となってきます。
検索エンジンは、「検索クエリのタイプ」によってユーザーが求めるコンテンツは異なるという事を認識し、アルゴリズムに反映させている為、検索クエリのタイプによって検索結果に表示されるコンテンツの傾向は異なります。
検索クエリは大きく分けて3種類あり、インフォメーショナルクエリ、トランザクショナルクエリ、ナビゲーショナルクエリと分類できます。
インフォメーショナルクエリは、ユーザーが何かを知りたい場合に入力されるクエリのことを指します。例えば、「SEOとは」や「パスタ 作り方」など、言葉の意味や問題解決方法について知りたい場合に入力されるクエリを指します。
インフォメーショナルクエリを把握することで、ユーザーがどういった情報を欲しているのか判断できます。インフォメーショナルクエリは時代によって移り変わる場合があり、その時々に求められている情報や問題解決方法を把握しやすい検索クエリです。
検索エンジンを利用するユーザーは自分が知らない情報を求めていることが多く、入力頻度が高い種類のクエリと言えます。
トランザクショナルクエリとは、ユーザーが実際に行動を起こす際に入力されるクエリのことを指します。例えば、「車検 予約」や「賃貸 契約」など、何らかのアクションを起こすために必要となる情報を得たい場合に入力される用語です。
インフォメーショナルクエリの場合は情報を知ることが目的ですが、トランザクショナルクエリでは行動を起こすことが前提となります。
まず、ナビゲーショナルクエリについては、特定のウェブサイトを訪問したい場合に入力される用語やフレーズのことを指します。例えば、「Yahoo!」や「トヨタ自動車」など、特定のウェブサイトを表す1語で検索されることが一般的です。
ユーザーが訪れたいウェブサイトがすでに決まっており、必要な情報を得るために入力するケースがほとんどです。ナビゲーショナルクエリとして入力される場合は商品やサービスとしての認知度が高いことが前提です。つまり、すでに高いブランド力や認知度を誇っているウェブサイトや用語だと理解できるものです。
Googleは検索クエリをKnow(知りたい)、Do(したい)、Go(いきたい)、Buy(買いたい)の4つの区分に分け提唱しています。
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「Konwクエリ」は、「情報について知りたい」という意図を示すクエリです。
ユーザーが知りたいことについての意味や定義、仕組み、事実、歴史などを調べているような状態がこれに当たります。
またKnowクエリは、行動からもっとも遠い検索と捉えられています。「とりあえず検索してみた」程度の動機ですから、コンバージョンにはほぼ結びつきません。
ただし、検索の大部分はKnowクエリであること、潜在的なニーズは潜んでいる可能性があることから後述するクエリに発展させれるよう、コンテンツづくりを行うことが重要です。
「Doクエリ」は、「やってみたい」「行動をしたい」という意図を示すクエリです。
Doクエリで検索する人は、ニーズが顕在化してきており行動意欲がみられることから、Knowクエリよりも高いコンバージョン率が期待できます。
見込み層を増やすためにもSEOコンテンツを作る際には、重要な区分になってきます。
「Goクエリ」は、「○○へ行きたい」「○○のサイトを見たい」という意図を示すクエリです。
Doクエリと比較すると「したい」という意図は同じですが、「○○へ」「○○の」など目的がはっきりしている点が特徴で、いわゆる指名検索(指名キーワード)とも言えます。
「Buyクエリ」は、商品・サービス購入のための比較検討や下調べの意図を示すクエリです。
「買いたい」という意図が見えるDoクエリにも近いのですが、ショッピングに特化しており、おすすめ、レビュー、口コミ、比較といったキーワードでの検索行動が多く、購入の下調べに検索されるキーワードのため別に区分されています。
簡単に情報を検索できるようになった現代において比較は必ずといって取られる購買プロセスで、コンバージョンにも非常に近いクエリとなっています。
そのため、Buyクエリを意図したコンテンツは検索結果においても上位表示されやすくなっている傾向があります。
「Howクエリ」は、Doクエリに近い、もしくは同じ分類にあたるクエリですが、「自分でやってみたい」といった意図を示すクエリです。
そのため、「DIY」など自分で行うための方法を検索する際に使われることが特徴です。
SEOを意識したコンテンツ作りやリスティング広告のキーワード選定をする際には、ユーザーインテント(検索意図)を分析することが重要になってくるので、実際の検索クエリを参考にしたり、予想することによって、よりユーザーにとって役に立つコンテンツを提供することができ、牽いてはSEMの成功につながっていきます。
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