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コンバージョン(CV)とは?仕組みや種類、注意点を解説!

Webの運営や管理、マーケティングを担当されている方であれば、コンバージョンという言葉には馴染みがあるでしょう。しかし、コンバージョンの定義や種類、計測方法、注意点などを正しく理解している人は少ないかもしれません。この記事では、コンバージョンに関する基本的な知識を解説します。

コンバージョンの定義

コンバージョンとは、Web広告の効果を測るために用いられる指標の一つです。広告を見たユーザーが、広告主が望む行動をとった場合に、コンバージョンが発生したと言います。具体的には、以下のような行動がコンバージョンとして扱われます。

  • 購入:商品やサービスを購入した場合
  • 申し込み/予約:イベントやセミナーなどに申し込んだ場合
  • お問い合わせ:電話やメールなどで問い合わせをした場合
  • 資料請求:カタログやパンフレットなどの資料を請求した場合
  • メルマガ登録/LINE追加:メールマガジンやLINE公式アカウントなどに登録した場合

これらの行動は、広告主にとって収益やリピート率などの向上につながる可能性が高いため、重要視されます。コンバージョンの発生回数や割合を計測することで、広告の効果を評価することができます。

コンバージョンタグとは

では、コンバージョンはどのようにして計測されるのでしょうか。そのために必要なのが、コンバージョンタグと呼ばれるHTMLタグです。コンバージョンタグとは、広告配信プラットフォーム(Google広告やYahoo!広告など)から提供される特殊なタグで、広告主のWebサイトに埋め込むことで、コンバージョンの発生を検知することができます。

コンバージョンタグは、通常、コンバージョンが発生した後に表示されるページ(サンクスページ)に設置します。例えば、商品を購入した後に「ご注文ありがとうございます」というページが表示される場合、そのページにコンバージョンタグを埋め込みます。すると、そのページが表示された時点で、広告配信プラットフォームにコンバージョンが発生したことが通知されます。

コンバージョンが計測される仕組み

コンバージョンタグだけでは、どの広告から来たユーザーがコンバージョンしたかを判別することはできません。そのためには、クッキーという技術を利用します。クッキーとは、Webサイトからユーザーのブラウザに送られる小さなデータファイルで、ユーザーの識別や訪問履歴などを記録することができます。

広告配信プラットフォームでは、ユーザーが広告をクリックした際に、クッキーに広告の情報(広告IDやクリック日時など)を保存します。そして、ユーザーがコンバージョンタグが設置されたページに到達した際に、そのクッキーの情報を読み取ります。これにより、どの広告から来たユーザーがコンバージョンしたかを特定することができます。

コンバージョンタグを設置した後は、以下のような流れでコンバージョンが計測されます。

  1. ユーザーが広告をクリックまたはビュー(表示)します。
  2. 広告配信システムは、ユーザーのブラウザにクッキー(情報)を保存します。
  3. ユーザーがコンバージョンページに到達します。
  4. コンバージョンタグが発火(動作)し、クッキーから広告配信システムに情報を送信します。
  5. 広告配信システムは、送信された情報から、どの広告からどのようなコンバージョンが発生したかを判別します。

コンバージョンの種類

コンバージョンには、いくつかの種類があります。それぞれによって、広告の効果を判断する基準が異なります。ここでは、主なコンバージョンの種類について説明します。

  • ユニークコンバージョン(初回のみ):
    同一ユーザーが同一広告から複数回コンバージョンした場合でも、最初の1回だけをカウントするコンバージョンです。例えば、ユーザーが同じ商品を2回購入した場合でも、1回目の購入だけがユニークコンバージョンとして認識されます。このコンバージョンは、広告から新規顧客を獲得する効果を測るのに適しています。
  • 総コンバージョン(すべて):
    同一ユーザーが同一広告から複数回コンバージョンした場合でも、すべての回数をカウントするコンバージョンです。例えば、ユーザーが同じ商品を2回購入した場合、2回とも総コンバージョンとして認識されます。このコンバージョンは、広告からリピート顧客を獲得する効果を測るのに適しています。
  • クリックスルー(ポストクリック)コンバージョン:
    ユーザーが広告をクリックした後に発生したコンバージョンです。例えば、ユーザーが広告をクリックして商品ページに移動し、そこで商品を購入した場合、その購入はクリックスルーコンバージョンとして認識されます。このコンバージョンは、広告の直接的な効果を測るのに適しています。
  • ビュースルーコンバージョン:
    ユーザーが広告を見ただけでクリックしなかった後に発生したコンバージョンです。例えば、ユーザーが広告を見て興味を持ち、後日検索エンジンで商品名を検索して商品ページに移動し、そこで商品を購入した場合、その購入はビュースルーコンバージョンとして認識されます。この方法は、広告のブランディング効果や認知度を測るのに適しています。

コンバージョンの計測期間

コンバージョンの計測期間とは、広告をクリックまたはビュー(表示)した後に発生したコンバージョンをカウントする期間のことです。この期間は、広告配信システムによって異なります。代表的なものを以下に示します。

Google広告

    【デフォルト】

  • クリックスルー(ポストクリック)コンバージョン:30日
  • ビュースルーコンバージョン:1日

※計測期間の日数は、コンバージョンの発生元に応じて、1~30、60、90日の間で自由に設定できます。

Yahoo!広告

    【デフォルト】

  • クリックスルー(ポストクリック)コンバージョン:30日
  • ビュースルーコンバージョン:7日

※計測期間の日数は、コンバージョンの発生元に応じて、7~90日の間で自由に設定できます。

コンバージョンの2つの注意点

コンバージョンはWeb広告の効果を測るために欠かせない指標ですが、そのまま使うと誤解を招く可能性があります。ここでは、コンバージョンに関する2つの注意点について解説します。

戻りコンバージョン

戻りコンバージョンとは、広告アカウントでコンバージョンした日と、実際にコンバージョンした日とが異なるコンバージョンを意味します。これは、広告への最初のクリックから30日後、もしくは任意の計測期間内である場合、最初のクリックが行われた月のコンバージョンとして見なすことで発生します。つまり、ユーザーが広告をクリックしてから一定期間後に行われたアクション(購入や問い合わせなど)が戻りコンバージョンとしてカウントされます。

戻りコンバージョンの例

戻りコンバージョンは、以下のようなケースで見られます。

  • 商品購入:
    ユーザーが広告をクリックして商品を見つけ、その後数日間考えた結果、再度サイトを訪れて商品を購入する場合。この購入が戻りコンバージョンとしてカウントされます。
  • 申し込み/予約:
    例えば、セミナーの予約やイベント参加、個人面談の申込みなど、広告クリックから一定期間後に行われたアクションが戻りコンバージョンとしてカウントされます。
  • お問い合わせ:
    ユーザーが広告をクリックし、その後数日間考えた結果、再度サイトを訪れてお問い合わせをする場合。このお問い合わせが戻りコンバージョンとしてカウントされます。
  • 資料請求:
    ユーザーが広告をクリックし、その後数日間考えた結果、再度サイトを訪れて資料を請求する場合。この資料請求が戻りコンバージョンとしてカウントされます。
  • メルマガ登録/LINE追加:
    ユーザーが広告をクリックし、その後数日間考えた結果、再度サイトを訪れてメルマガに登録したり、LINEを追加する場合。この行動が戻りコンバージョンとしてカウントされます。

重複コンバージョン

重複コンバージョンとは、同じユーザーが異なる広告経由で同じ行動をとることです。例えば、ユーザーがA社の広告から商品ページにアクセスし、その後B社の広告からも同じ商品ページにアクセスして商品を購入した場合です。この場合、A社とB社の両方でコンバージョンしたことになりますが、実際には1回しか売上に貢献していません。

重複コンバージョンは、特に複数の広告媒体や広告主が競合する商品やサービスにおいて発生しやすい現象です。重複コンバージョンをそのままカウントしてしまうと、実際よりも高く見積もられたコンバージョン数やコンバージョン率になってしまいます。そのため、重複コンバージョンを除外するか、別途カウントする必要があります。

まとめ

コンバージョンとは、Web広告の効果を測るために重要な指標です。しかし、コンバージョンには戻りコンバージョンや重複コンバージョンという注意点があります。特に重複コンバージョンを無視してしまうと、コンバージョン数やコンバージョン率が実際よりも高く見積もられてしまいます。そのため、正確な広告効果を測るためには、重複コンバージョンを除外するか、別途カウントする必要があります。


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オーパスプラン編集部

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