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直帰率とは?離脱率との違いや目安、改善方法について解説
WEBサイトを運営していると、アクセス数やコンバージョンなど様々な指標に注目することがありますが、その中でも重要なものの一つが「直帰率」です。直帰率とは、どういうものなのでしょうか?また、離脱率とは何が違うのでしょうか?そして、直帰率が高い場合はどうすれば改善できるのでしょうか?この記事では、プロのWEB解析士が、直帰率について詳しく解説します。
直帰率とは、WEBサイトに訪れたユーザーが、最初に訪れたページから他のページに移動せずにサイトを離れる割合のことです。例えば、あるサイトに100人が訪れたとします。そのうち50人が最初に訪れたページから他のページに移動しましたが、残りの50人は最初に訪れたページからサイトを離れました。この場合、直帰率は50%となります。
直帰率は、以下の式で計算できます。
直帰率(%)=(最初に訪れたページからサイトを離れたユーザー数)÷(サイトに訪れたユーザー数)×100
ただし、この計算方法はあくまで一般的なものであり、実際にはWEB解析ツールによって異なる場合があります。例えば、Googleアナリティクスでは、最初に訪れたページから5秒以内にサイトを離れたユーザーはカウントされません。
また、最初に訪れたページでイベントやゴールなどを発生させたユーザーもカウントされません。そのため、Googleアナリティクスで測定される直帰率は、実際よりも低くなる可能性があります。
Googleアナリティクスでは、以下のような条件で離脱したユーザーをカウントします。
直帰率とよく混同されるものに「離脱率」があります。離脱率とは、WEBサイトに訪れたユーザーが、最後に訪れたページからサイトを離れる割合のことです。例えば、あるサイトに100人が訪れたとします。そのうち50人が最初に訪れたページから他のページに移動しましたが、残りの50人は最初に訪れたページからサイトを離れました。
この場合、直帰率は50%となりますが、離脱率は0%となります。なぜなら、最後に訪れたページからサイトを離れたユーザーはいないからです。一方、最初に訪れたページから他のページに移動した50人のうち、20人が2ページ目でサイトを離れました。この場合、離脱率は20%となります。なぜなら、最後に訪れたページからサイトを離れたユーザーは20人だからです。
つまり、直帰率は最初に訪れたページのパフォーマンスを測る指標であり、離脱率は最後に訪れたページのパフォーマンスを測る指標です。直帰率と離脱率はそれぞれ異なる意味を持つので、混同しないように注意しましょう。
直帰率の目安は、一概に言えません。なぜなら、直帰率はサイトの目的や業種、コンテンツの種類や質などによって大きく変わるからです。例えば、ニュースサイトやブログなどでは、ユーザーは一つの記事を読んで満足してサイトを離れることが多いでしょう。
その場合、直帰率が高くても問題ありません。一方、ECサイトやLP(ランディングページ)などでは、ユーザーは商品やサービスに興味を持って他のページに移動したり、購入や問い合わせなどのアクションを取ったりすることが期待されます。その場合、直帰率が高いとコンバージョンが低下する可能性があります。
したがって、直帰率の目安はサイトごとに設定する必要があります。一般的には、以下のような基準が参考になるでしょう。
80%以上 | 非常に高い |
60~80% | 高い |
40~60% | 普通 |
20~40% | 低い |
20%以下 | 非常に低い |
ただし、これらはあくまで目安であり、サイトの状況や目標に応じて適切に判断する必要があります。
まず、直帰率とは何かを簡単に説明します。直帰率とは、WEBサイトに訪れたユーザーが、最初に訪れたページから他のページに移動せずに離れる割合のことです。
例えば、あるユーザーがGoogleで「WEB解析」というキーワードで検索して、この記事に辿り着きました。
そして、この記事を読み終わった後にブラウザを閉じたり別のサイトに移動したりした場合、このユーザーは直帰したことになります。一方で、この記事から他の関連記事やカテゴリーなどに移動した場合は、直帰しなかったことになります。
では、直帰率が高いと何が悪いのでしょうか。一般的には、直帰率が高いということは、WEBサイトがユーザーのニーズや期待に応えられていないことを示しています。ユーザーは何か目的や問題を持ってWEBサイトに訪れますが、その目的や問題を解決できるコンテンツや情報が見つからなければ、すぐに離れてしまいます。
また、WEBサイトのデザインやレイアウトが使いづらかったり、表示速度が遅かったり、広告が多すぎたりすると、ユーザーは不快感を感じて離れてしまいます。
直帰率が高いということは、WEBサイトのコンバージョン率や収益にも悪影響を及ぼします。コンバージョンとは、WEBサイトの目的に沿ったユーザーの行動のことで、例えば商品の購入や問い合わせの送信などがあります。直帰率が高いということは、ユーザーがWEBサイトに深く関与しないことを意味します。
つまり、ユーザーがコンバージョンに至るまでのプロセスを進めないことになります。また、直帰率が高いということは、WEBサイトに訪れたユーザーが再訪しない可能性も高くなります。これは、WEBサイトのブランドや信頼性を損なうことにもつながります。
直帰率は、WEBサイトのパフォーマンスを測る重要な指標ですが、どうやって確認するのでしょうか。ここでは、Googleアナリティクスという無料のWEB解析ツールを使って直帰率を確認する方法を紹介します。
Googleアナリティクスは、WEBサイトに訪れたユーザーの行動や属性などを詳細に分析できるツールです。Googleアナリティクスを使えば、直帰率だけでなく、他の多くの指標も確認できます。
Googleアナリティクスでサイト全体の直帰率を確認するには、以下の手順に従ってください。
Googleアナリティクスで各ページごとの直帰率を確認するには、以下の手順に従ってください。
直帰率とは、WEBサイトに訪れたユーザーが、最初に訪れたページから他のページに移動せずにサイトを離れる割合のことです。例えば、あるユーザーが検索エンジンからあなたのサイトにアクセスしました。そのユーザーが最初に訪れたページだけを見て、他のページには興味を持たずにサイトを閉じた場合、そのユーザーは直帰したと言えます。このようなユーザーが多いほど、直帰率は高くなります。
では、直帰率が高いことは良くないことなのでしょうか?答えは、「それはページの目的による」と言えます。一般的には、直帰率が高いことは、ユーザーがサイトに満足できなかったり、興味を持てなかったりしたことを示す可能性があります。
しかし、それは必ずしも悪いことではありません。例えば、お問い合わせフォームや購入完了ページなどは、ユーザーが目的を達成した後にサイトを離れることが想定されるページです。このようなページでは、直帰率が高くても問題ありません。むしろ、低い方が不自然です。
逆に、ブログ記事や商品紹介ページなどは、ユーザーにサイト内で他のコンテンツにも興味を持ってもらいたいページです。このようなページでは、直帰率が高いことは望ましくありません。ユーザーが最初のページだけで満足してしまったり、期待外れだったりした場合、サイト内で滞在時間や閲覧数を増やすことができません。
また、ユーザーがサイトに再訪する可能性も低くなります。このように、直帰率を改善すべきかどうかは、ページの目的に応じて判断する必要があります。
直帰率を改善すべきページを見つけるには、一般的に以下のような基準で判断することができます。
これらの基準に当てはまるページで、直帰率が高い場合は、改善の余地があると考えられます。
直帰率を改善すべきページがある場合、具体的にどのように改善することができるのでしょうか?ここからは、直帰率が高い場合の改善方法をいくつか紹介します。
まずは、ページコンテンツ自体に問題がないか確認しましょう。以下のような点に注意してください。
これらの点を改善することで、ユーザーに価値を提供し、興味や関心を持たせることができます。
次に、ページデザインに問題がないか確認しましょう。以下のような点に注意してください。
これらの点を改善することで、ユーザーに快適さや安心感を提供し、引きつけることができます。
また、ページ表示速度に問題がないか確認しましょう。ページ表示速度は、ユーザーの離脱率に大きく影響します。一般的には、ページ表示速度が1秒遅くなると、離脱率は7%上昇すると言われています。以下のような方法でページ表示速度を向上させることができます。
これらの方法を実施することで、ユーザーにストレスや不満を与えず、滞在させることができます。
さらに、ページ内導線に問題がないか確認しましょう。ページ内導線とは、ページ内にあるボタンやリンクなどの要素で、ユーザーを他のページに誘導するものです。以下のような点に注意してください。
これらの点を改善することで、ユーザーに誘導や促進を提供し、移動させることができます。
内部リンクとは、サイト内の別のページへのリンクのことです。内部リンクを適切に設置することで、ユーザーにサイト内で他のコンテンツにも興味を持ってもらうことができます。
例えば、ブログ記事の中で関連する別の記事へのリンクを挿入したり、商品紹介ページの下に関連する商品やカテゴリーへのリンクを表示したりすることができます。このように、内部リンクを使ってユーザーに次に見るべきページを示唆することで、直帰率を下げることができます。
内部リンクを設置する際には、以下の点に注意しましょう。
次に、実際に直帰率を改善した事例を紹介します。この事例は、あるECサイトが行った内部リンクの改善策です。
このECサイトでは、商品紹介ページの下に「おすすめ商品」として関連する商品へのリンクを表示していました。しかし、このリンクはランダムに表示されており、ユーザーにとって興味を引くものではありませんでした。その結果、直帰率は高く、サイト内で他の商品を見るユーザーは少なかったです。
そこで、このECサイトは以下のような改善策を実施しました。
これらの改善策により、このECサイトは以下のような効果を得ることができました。
このように、内部リンクを改善することで、直帰率だけでなくコンバージョン率や離脱率も改善することができます。
この記事では、直帰率と離脱率について解説しました。直帰率と離脱率は、サイトの改善に役立つ指標ですが、一概に高いから悪い、低いから良いということはありません。サイトの目的やコンテンツに応じて、適切な直帰率や離脱率を目指しましょう。
また、直帰率や離脱率を改善するためには、タイトルやメタディスクリプション、サイトのデザインやレイアウト、コンテンツの充実、内部リンクや関連記事、CTAなどの要素に注意する必要があります。あなたのサイトの直帰率や離脱率はどのくらいでしょうか?ぜひ測定してみて、サイトの改善に活用してください。
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