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「ハロー効果」ってなに!?ユーザーを揺さぶる心理学
私たちの身の回りでは、あらゆる心理学が応用されています。あなたが自分の決断と思っていることも操作されているかもしれません。
行動心理学を学ぶことで、効果的なマーケティング施策を打ち出しやすくなります。
例えば物やサービスを買う時には合理的な判断だけではなく行動心理が働いています。
ここではマーケティングに限らず日頃からお役立て頂ける心理学をご紹介いたします。
人やモノゴトを色眼鏡で見てはいけないぞ、思い込みは発想の敵だ、とか分かってても難しいですよね。
人の直感は不思議なもので、いい加減なようでいて、実はとても鋭かったりします。人でも動物でも、どこが危険か安全か、出会った相手が敵か味方かを瞬時に判断するために、遥か昔から磨かれてきた力だから、結構当たってしまうわけです。
今回のテーマは「ハロー効果」です。私たちが他の人や商品、サービスを評価するとき、“目立つ特徴”に引きずられて評価が歪んでしまう現象です。もちろん、無意識に。実際にはとんだ勘違いかもしれないのに、です。
例えば、カッコいい車が速い車とは限りませんよね。
また、ある分野の専門家が専門外のことについてコメントしても権威があると感じてしまうことや、外見のいい人が信頼できると感じてしまうことが挙げられます。
ちなみにハローとは、Hello(こんにちは)ではなくて、Halo(後光)のこと。仏像の背後にある光輪です。後光が差すとそれだけで力を感じたり信用が増したり、評価が変わってしまいますよね。
・上等なスーツを着こなしている人
⇒ 仕事ができるに違いない
(おしゃれしか能がない人かもしれないのに!)
・無名だけれど本社は丸の内
⇒ 信用できそうな会社だ
(実績ゼロのあやしい会社かもしれないのに!)
・雑誌で紹介されたレストラン
⇒ 他所の店より美味しそう
(広告費を払った有料記事かもしれないのに!)
上の3つの例は、ある好ましい特徴が別の項目の評価まで高くしてしまう現象で、これをポジティブ・ハロー効果と言います。
ということは、もちろん、ネガティブ・ハロー効果もあるんです。例えば、身だしなみや容姿がさえない人は、不当に低い評価を受けたり、まったく無視されたりしてしまいます。
それが如実に表れた実験があります。
比較対象:ホームレス風の人×スーツ姿の人
シチュエーション:同じ場所で同じように倒れ、同じように「助けて」と言って救済を求める。
結果:ホームレス風の人は無視され、スーツ姿の人はすぐに声をかけてもらえました。
このときのネガティブ・ハロー効果とポジティブ・ハロー効果を整理してみましょう。
ネガティブ・ハロー効果:ホームレス風の人に対して
・みすぼらしい格好だな…
⇒ どうせ酔っ払っているんだろう
⇒ 関わらないのが最善だ
・ポジティブ・ハロー効果:スーツ姿の人に対して
身だしなみがちゃんとしてる…
⇒ 身元の確かな紳士だろう
⇒ 助けてあげなくちゃ
同じ男性が服装を変えただけだというのに!
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